ガチ恋の女性がいなくなってしまったオタクの話
初めまして。ありえると申します。
この度は拙い文ですがよろしくお願いします。
突然ですが皆さんには2次元のキャラにマジで恋したことはありますか？毎クール推しが変動するこのご時世、3ヶ月に1回は「恋をした」「〜しか勝たん」とか言いますけど私が今まで本気で恋をした人は1人だけです。
その相手こそが「今井リサ」という女性です。
まず初めに今井リサという女性について紹介させてください。
今井リサは『BanG Dream!』に登場するRoseliaというバンドのベース担当のメンバーです。高校2年生・8月25日生まれの乙女座で好きなものは筑前煮・酢の物。
見た目の通りギャルですが周りをしっかりと見ることができ、面倒見がよく料理・編み物が得意でお化け・虫が苦手というバンドリ内でも屈指の女子力を持つ女性です。
また大切な情報として「ガチ」というところがあります。お相手は同バンドのボーカル、湊友希那です。この2人、家が隣同士の幼馴染です。
この2人の関係は今回のそこまで関わりがないので詳細は省きますがそもそもRoseliaに入った理由が友希那がまた笑えるようになってほしいから。
メインストーリー・カードストーリーの大半は2人がいちゃついてると言えば伝わると思います。
友希那の好きな食べ物はリサの作ったクッキーです。
話は逸れましたが、この2人の関係、つまりRoseliaと今井リサの関係を表している曲が存在しています。
その曲は「陽だまりロードナイト」といいます。
この曲は私のリサへの思いと大きく密接してくるので後ほど詳しく説明します。
そして今井リサの個人情報で僕が「死んだ」と表す直接的なところを今から記載します。
cv.遠藤ゆりか（初代）→中島由貴（2代目）
今から話すのは私が今井リサ（cv.遠藤ゆりか）に恋をしてから好きな人がいなくなるまでの記録です。
今井リサとの出会いはシンプルでした。
単純にガルパのアプリが発表されキャラを見たときです。
ギャルが好きなので見た目が好みという1点のみで好きになりました。
最初はその程度の認識でしたしそれ以上深くハマることはありませんでした。
転機があったのはRoseliaが初ライブを行った映像をYouTubeで見たときです。
https://m.youtube.com/watch?v=btQ3D12ihNs
私はベースを弾いている人に恋をしました。
もちろんベースを弾いていたのは今井リサ役の遠藤ゆりかさんです。しかし初見のときの私はその姿がリサにしか見えず、「今井リサは遠藤ゆりかという要素を含んで今井リサ」ということを本能が理解しました。
遠藤ゆりかさんにとって今井リサはまさにハマり役でした。遠藤ゆりかさんの外見、イベントなどでトークを回す姿などはまさに今井リサであり、WEGOとコラボしたときなど自分がリサの絵のコスプレを行なってオタクを涙させたのは記憶に新しいでしょう。
その中でもライブでベースを弾いている姿はまさに「今井リサ」そのものであり、リサとリサ役の遠藤ゆりかさんを知るに連れ、この2人が切っても切れないものになっていきました。
バンドリは最近テンプレの声優が実際にキャラとしてライブを行うことを一歩進ませ、声優が実際にバンドを行うことを実現したコンテンツです。
キャストは毎月ハードな練習を行いライブに向けて練習して他に類を見ないほど自分がキャラを崩さないように努力しています。
キャラと声優が何かあることに一致していく姿を見ることはコンテンツの成長を感じるのに大切でリサをどんどん好きになっていくことには絶対に欠かせないことでした。
キャラを好きになる要素は顔、性格、ふとした仕草など様々なのです。
私が今井リサの全てが好きでしたがどこが一番好きかと考えるとそれは遠藤ゆりかさんとの一体感でした。
遠藤ゆりかさんのオタクというわけではないのですが今井リサを好きになるにつれ、遠藤ゆりかさんのことも好きになっていき、その気持ちがさらにリサへの気持ちを深めていくことになりました。
私の中で今井リサは遠藤ゆりかであり、遠藤ゆりかは今井リサでした。
リサを好きになってからはオタクとして幸せな日々でした。
OVAの水着姿をニマニマしながら見る。
ガチャで水着姿が限定で登場して◯万円吹っ飛ぶ。
OIOIコラボで缶バッジが出て早朝から並びに行く。
コンテンツから供給が絶え間なく降ってくることはあの頃の僕はとても幸せでした。
その中でも特に2つ、今井リサを好きになるのに大きな要素を紹介させてください。
①
まず1つ目はゲームのイベントです。
「Don’t leave me, Lisa!!!!」というイベントをご存じですか？
このイベントは2017年の6月21日〜28日で行われたその名の通りリサが主役のイベントです。
このイベでリサは初めて主役を飾りました。
そのときの報酬カードを見てみましょう。
初見のときは「何故泣いてる！？」と「尊い」が入り混じって電車内ででかい声を出したことを覚えています。
このイベントストーリーはRoseliaがいつも通りのバンド練習をするというときにリサが急遽バイトに召集されてリサ以外の4人が練習に向かうというところから始まります。
そしてストーリーの結末を説明すれば、リサがいないことで練習中に様々な苦難困難が降り注ぎ、ダメかと思われたそのときリサが駆けつけてメンバー全員がリサの存在の大切さを改めて理解するというものになっています。
今はどうか知りませんが初期のRoseliaはどうやってやっていってんの！？ってなるぐらいにはカオスでした。
言い切ってしまえば狂犬2人・コミュ障1人・中学生1人そして今井リサ。
特に初期の狂犬2人（湊友希那・氷川紗夜）はヤバイです。2人とも音楽以外に興味がなく友希那は周りと協調性が一切ないわ、紗夜はマジで意味がわからんくらい噛み付くわでRoseliaは今井リサという潤滑油で成り立っていると言っても過言でない状態でした。
そしてメンバーの仲が深まるにつれて起こったのがこのイベントです。
メンバーはリサがいかに大切な存在か改めて理解しました。
またバンドリにはカードそれぞれにも個別ストーリーがあり、もちろんこのイベント報酬のカードにもそれがあります。
その中ではリサと友希那が帰り道に話をしているというものなのですが、リサは自分がRoseliaで1番楽器が下手でそれが足手まといになっていないかを吐露します。それに対して友希那が
「私がOKを出したんだから自信を出してRoseliaにいればいい」
「私はリサに頼りきっていることばかり」
「Roseliaが高みを目指すには、リサは必要不可欠なよ。私にずっと着いてきて」
と怒涛のプロポーズを行います。
それを聞いたリサは感極まって泣いてしまいます。それが先ほどあげたこの絵です
尊くないですか！？
このイベントで今井リサという存在は完璧女子力コミュ力最強女子じゃなく、1人の女の子だということを実感しました。色々とコンプレックスを持っていてみんなと何にも変わらず周りからの目を気にしているただの女の子だということを知ることができました。
まさに青天の霹靂。涙で前が見えなくなりました。当たり前ですけど今までの100倍くらいリサのことを考えるようになりました。
またバンドリというのはイベントがあるとたまに新規で楽曲が追加されます。
その曲が「陽だまりロードナイト」
先ほども挙げたRoselia、ひいては友希那のリサへの思いが込められた楽曲です。
②
今井リサを好きになる要素の２つ目がこの「陽だまりロードナイト」です。
興味が出てきたら聞いてほしいのですが初手からベースラインがバケモンですし、2サビ飛ばしの単純に強い曲です。
この曲は先ほども挙げた通りRoselia、湊友希那の今井リサへの思いがこもった楽曲です。
そもそもの曲名が「陽だまり」と素朴な力強さ・友愛を象徴し全てを包み込む寛容さと包容力を持つと言われる天然石の「ロードナイト」の組み合わせです。
問題が歌詞です。１小節とかではなく歌詞の全てがリサについてになっています。ぜひfullで聞いてみてください。
サビでコーラスがあるのですがもはや今井リサと湊友希那のデュエットです。
この曲を語る上で外せないのはライブです。
陽だまりロードナイトはライブでその破壊力が爆発します。
ラスサビでボーカルの相羽あいなさんが遠藤ゆりかさんをセンターまで引っ張ってきてコーラスの部分マイクを向けます。
それに加えて冒頭・アウトロで縦ノリ、落ちサビで16連クラップ→16連ワイパーが待っています。このときの白金燐子役の明坂聡美さんがめっちゃ笑顔でめっちゃ可愛いです。
散々紹介してきましたが今井リサのオタクは大概イントロで泣きながら膝から崩れ落ちます。
4分48秒泣きながら上記の行動を取ります。
2ndライブ「Zeit」で跳びまくるオタク・ヘドバンをしまくるオタク・通路に飛び出て二桁レベルで係員に怒られるオタクなどなどの多動系オタクが6.7人視界に入っていました。
そのオタクみんな陽だまりのイントロで例外なく膝から崩れ落ちて泣き始めました。私も当然、崩れ落ちて泣いていましたが視界に入るペンラを持ってないオタクはおんなじ姿勢になって前の椅子の背もたれにもたれかかっていました。
この曲を聴くたびにリサを更に好きになりパフォーマンスをする遠藤ゆりかさんがどんどんとリサに重なっていきました。
まさに今井リサ（cv.遠藤ゆりか）がRoseliaから与えられた奇跡の楽曲です。
初期のチームワークのカケラもなかったRoseliaをつなぎとめていたリサへの、リアルバンドRoseliaをリサのように支え続けた遠藤ゆりかさんへのために与えられたRoseliaからのアンサーソングでした。
ロックマンエグゼの「サイトバッチ」をご存知ですか？今井リサと遠藤ゆりかの違っている最後の0.001%を埋める楽曲。それが「陽だまりロードナイト」です。
さて、ここまで読んでいただいたら分かると思いますが今井リサはガチ恋したら沼です。
僕は今井リサと遠藤ゆりかを同一視して今井リサに恋をしていました。
そしてここからが本題です。
2017年12月17日、その日は友達とバンドリカフェに行きました。今井リサの缶バッジを集めて満足して帰宅しました。そして飛び込んできたのがこのニュースです。
https://bang-dream.com/news/95
遠藤ゆりかさんの声優引退です。
この日のことは何も覚えていません。浴びるようにアルコールの力で記憶をぶっ飛ばしたらしいです。
次の日にバ先でオタクの生徒から「何も言わなくても分かってます。これ食べて少しでも元気出してください」って言われグミを貰いました。
オタク達と今後も推していこうな！と池袋で叫んで帰ってきてこれです。
いつまでも見れると思っていた遠藤ゆりかさんのベースはガルパライブと5thライブの2つが終わったら2度と見れなくなることが確定しました。
このときの私は悩みに悩みました。リサのことが好きなのは間違いないです。でも僕が好きなのはリサは遠藤ゆりかさんが声を担当するという要素を兼ね備えている今井リサです。
そこらのコンテンツなら大人しく声優交代を受け入れていたでしょう。しかしバンドリがキャストとキャラが密接に結びついているコンテンツである以上、新キャストによる今井リサはもはや別人です。私にとっての今井リサは遠藤ゆりかが声優であってこその今井リサです。
ここで私は一つの結論を出しました。
「5月13日までは私の好きな今井リサ。その日を超えたら私の好きな今井リサはいなくなるからサヨナラ」
ここで私は半年後に今井リサとお別れを告げることが確定しました。
そこからは
冬コミで缶バッジを集めたり
ガルパーティで缶バッジを集めたり
ガルパライブはこれを見てください
https://maybe-maybe.hatenablog.com/entry/2019/02/20/163852
5月に他界って言ったらFF外から噛み付かれたり
やっとガルパで星4恒常が出たと思ったら1ヶ月たたずに限定星4が出たりと
そこまで変わらずオタクやっていました。
こんなもの作って満足したりしてました。
WEGOのコラボグッズ買ったら男が着ちゃいけないものが届きました。
少し話は逸れますが声優交代のページにこのような記載がありました。
「新キャストの発表は5月13日」
つまりどういうことか？そうです。遠藤ゆりかさんの引退と次キャストへの引き継ぎが同日のラストライブで行われるということです。
これエグくないですか？
いるか分からないですけど、私みたいに今井リサ（cv.遠藤ゆりか）が好きなオタクは最後の姿を見に行って精神を壊しに行くのに同じ場所で全く別の今井リサの姿を見せられるわけですよ！？こんなエグいことありますか？
友達を通じてB社の某社長にこの真相を聞いてもらいましたが未だに納得はしていません。
まあそんなこんなでやってきました。
運命の5月13日です。
別名「お葬式」です。
この日は気がついたら幕張メッセにいました。
死装束（1万円）を身につけたところから大して記憶がないです。同日、隣でやっていたあにゅぱに行きたがっていたっぽいです。
RASのOPアクトが終わりライブが始まりました。
ライブのアンコール前までのセトリです。
M1.ONENESS
M2.Determination symphony
【カバー曲メドレー】
M3.魂のルフラン
M4.Hacking to the Gate
M6.深愛
M7.LOUDER
M8.熱色スターマイン
M9.軌跡
M10.Re:birthday
M11.-HEROIC ADVENT-
見てもらったら分かる通りまあぁぁ強いこと強いこと。しっかりと新規カバーも入れてよかったです。普通に高まって普通にアンコール前までは終わりました。
実は軌跡は発売されても一切聞くことが出来ずこの日初めて聞くことになりました。ただ中身が遠藤ゆりかさんへのメッセージソングで涙がこぼれ落ちました。
セトリを見て気づいた方は多いと思いますがこのセトリまだ「陽だまりロードナイト」が来ていません。
周りがアンコールで動画が流れて楽しんでいましたが、恐らく吐き気を堪えていたのは僕だけでしょう。
M12.Neo-Aspect
M13.BLACK SHOUT
アンコール明け2曲目、ブラシャで来ました。新キャスト発表です。相羽が「新しいRoseliaの形を見せる」って言って詰みました。
2番の今井リサ（cv.遠藤ゆりか）のラストソロで魂のなんちゃらになってホカホカしてたらラスサビで来ました。
ラスサビの開幕で曲が止まり再開したら遠藤ゆりかさんの隣に誰かがいました。その瞬間から泣き崩れて椅子に座っていたのでよく覚えてません。
曲が終わって新キャストの紹介だったり、OKの継承だったりしててもずっと泣いていたので様子は知りません。
このときはまさにこんな感じでした。
やっぱりアレは今井リサ（cv.遠藤ゆりか）が好きなオタクには酷でした。
後ろにいた新キャストの名前を笑顔で叫んでた女オタの甲高い声は今でもトラウマです。
そして紹介が終わってついに最後の曲に入る段階になりました。このときに新キャストの方はステージからいなくなっていました。
ステージにはキャスト5人だけ。そして最後にこの曲が流れ始めました。
M14.陽だまりロードナイト
泣かないオタクいるか？？？
このライブはバンドリ5thライブ2日目と銘打っていましたがまったく違いました。
遠藤ゆりかのためだけにセトリの全てが用意されて「今井リサ（cv.遠藤ゆりか）とのお別れ」をライブを通して私たちに実感させるためだけに様々なものが存在していました。
引くほど涙が出ました。多分人生で一番泣いた日です。好きな女がいなくなるときは泣いていいってお婆ちゃんが言っていましたが、こんなに涙って止まらないんだって知りました。
この日の陽だまりロードナイトはRoseliaの遠藤ゆりかさんへの感謝、そして遠藤ゆりかさんが演じる今井リサへの感謝が詰まっていました。
「お別れ」を体現させたこの瞬間、私の好きな今井リサはいなくなりました。
この瞬間から「陽だまりロードナイト」は2度と聴くことが出来なくなりました。
私の好きな今井リサは消えてしまったのです。
こうして私は最愛の女性を失いました。
話はここで一旦終わるのですがもう少しだけお付き合いください。
ここからは後書きです。
あれから1ヶ月が経ち2018年の6月
今井リサの声優がゲーム内でも変わり、ついにこの世から私の好きな今井リサは完全に消えました。
新しい今井リサがどうなっているかを知ろうとは思えずゲームも声優が変わるアップデートはしないまま開くことはありませんでした。
しかし私はリサのことが忘れられませんでした。未だに消えた女性の影を追い続けていました。
転機があったのはRoseliaのファンミーティングです。ここで白金燐子役の明坂聡美さんが卒業することが発表されました。
ずっと連番を組んできたオタクが燐子のオタクであったこと。
私自身が明坂聡美さんが好きだったこともあり今一度だけ現地に行くことを決めました。
そして9月、Roseliaファンミです。
内容は置いといて、このとき始めて今井リサ（cv.中島由貴）の声を聞きました。
その姿は私の好きな今井リサとは全く違うものでした。どこが違うかを上げればキリがないレベルに全く違う存在になっていました。
私はこのときに今井リサ（cv.遠藤ゆりか）がいなくなったことを知りました。
スッキリしたような悲しみが止まらないような謎の喪失感のまま、今井リサの声優が遠藤ゆりかからアップデートしてないガルパのアプリを消去しました。
こうして私の愛した今井リサはアプリのなかで「永遠」になりました。
本当に彼女のことが大好きでした。
しかし今も新規絵柄が出てくることは知ってます。
顔がいい…
今の彼女は私の中では最愛の女性の影武者です。好きになることは絶対にありません。
ただ顔がおんなじなので見るたびに胸がドキッとします。
ゴッドタンキス我慢選手権第4回で劇団ひとりが死んだはずのみひろと顔が同じ女性が現れたときに動揺が止まらなかった気持ちがよく分かります。
https://www.amazon.co.jp/dp/B000PD2FK0
こうして私はガチで恋した女性を失い、それを実感してここまで来ました。
いつかまた本当に恋ができればいいなって思います。
ここまで駄文に付き合っていただきありがとうございました。
最愛の女性が急にいなくなる。そんな経験をしたらどのように心を回復するか？
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